ここでの説明は、作画現図に限られているが、参考のためいくつかの話題につき、コンピュータによる数値現図と比較しておこう。
さきに曲面⇒曲線⇒点列で表現され、少ない点列の場合、点列⇒曲線の再現性:元に戻る性質は乏しいことを見た。数値現図では:
?@この同じ取扱い方でも点の数を、多く取出したり、発生させたりする。
?A曲線を数式化して、曲面⇒曲線のレベルで処理する。
?B曲面を、面表現だけで扱える曲面に決め込む。
ことができるので、作画現図より精度が高く、?@より?Aが、?Aより?Bがレベルが高い。
柱面や錐面での展開でも、ロールラインの密度を増してゆき、無限に至る、つまり曲面のまま扱えるのが、数値現図を優位にしている。
ただし数値現図システムには、その内部のプログラムに、このようなレベル差があるから、採用選定に当たっては注意を要する。
作画現図の精度は、作業者の現図理解度と作業の綿密度に依存するつまり人為性だけだから、システムとしてのレベル差はない。
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